よくある質問

基本情報

「kexify」とはどういう意味ですか?

keys simplified(鍵をシンプルに)。それだけです。

kexifyとは何ですか?

2つの独立したキーシェアを一緒に作成する、セルフカストディ型のMPCウォレットです。1つはブラウザに、もう1つはサーバーに置かれます。単一の秘密鍵は存在せず、どちらも完全な鍵を持ちません。

MPCとは何ですか?

マルチパーティ計算(Multi-Party Computation)のことです。複数の参加者が、それぞれの入力を明かさずに一緒に計算を行う暗号技術です。kexifyでは、2つのキーシェアが完全な秘密鍵に合体することなく、トランザクションに署名します。

kexifyはオープンソースですか?

はい。Coinbaseのcb-mpcライブラリ(フォーク版)をベースにしています。フロントエンド: kexify-web.

kexifyは本当に無料ですか?

はい。ずっと無料で、サブスクも広告もありません。kexifyは作者が自分のために作ったものです。ビジネスではないので、収益モデルもありません。あるべき道具として作りました。

kexifyにスワップ、ステーキング、DeFi機能がないのはなぜですか?

意図的にそうしています。ウォレットは「保管して署名する」ことを一つ上手にこなすべきです。スワップ、貸付、ブリッジは、1inch、Aave、MyEtherWalletなどのdAppがすでに解決しています。WalletConnectでどれにでも接続できます。機能が少なければ、バグも攻撃対象も少なくなります。

設計思想は何ですか?

3つの原則があります。シンプルであること、ウォレットに徹すること、UXとセキュリティだけを最適化すること。機能の採否はすべてこの基準で決めます。使いやすくも安全にもならないなら、搭載しません。

保証はありますか?

いいえ。kexifyは個人プロジェクトで、現状のまま提供しており、保証はありません。鍵と資金はご自身の責任で管理してください。ただしコードはオープンソースなので、すべてご自身で確かめられます。

kexifyは誰のためのものですか?

複雑さなしでMPCのセキュリティを使いたい人のためのものです。エンジニアが、エンジニアのために作りましたが、誰でも使えるように設計しています。

セキュリティ

鍵は誰が持っていますか?

完全な鍵を持っている人はいません。1つのシェアはブラウザ(パスキーまたはパスフレーズで暗号化)に、もう1つはサーバー(AES-256-GCMで暗号化)にあります。署名するには、両方が協力する必要があります。

サーバーが停止したらどうなりますか?

リカバリーモードを使います。事前にサーバーのキーシェアをエクスポートしておけば、両方のシェアを使ってブラウザ内でローカルに署名できます。フロントエンドはオープンソースで、両方のシェアを合わせて完全な鍵にするCLIツールもあります。サーバーは不要です。

サーバーに資金を盗まれることはありますか?

いいえ。サーバーが持つのは1つのシェアだけで、単独では署名できません。2-of-2 MPCプロトコルが、設計上、一方的な署名を防ぎます。フロントエンドはオープンソースなので、コードを監査することも、自分でホストすることもできます。

キーシェアはどのように保存されますか?

ブラウザ: WebAuthnパスキーのPRFまたはパスフレーズ(PBKDF2)でAES-GCM暗号化。サーバー: ユーザーごとにHKDFで導出した鍵によるAES-256-GCM。通信はすべてTLS 1.3です。

GoPlusの詐欺チェックとは何ですか?

署名の前に、kexifyは送金先アドレスとトークンコントラクトを、GoPlus Securityのデータベースで自動的にチェックします。既知の詐欺、フィッシングアドレス、悪意のあるコントラクトが対象です。リスクが見つかった場合は、確認の前に警告が表示されます。デフォルトで有効なので、設定は不要です。

ZenGoなどの他のMPCウォレットとの違いは何ですか?

どちらもMPCを使いますが、kexifyはオープンソースで完全なセルフカストディです。両方のキーシェアをエクスポートして、いつでもオフラインで署名できます。ZenGoはリカバリー用のシェアを自社で管理し、同社のサーバーを必要とします。kexifyには、ZenGoにはないポリシーエンジン(支出上限、アドレスのホワイトリスト)もあります。しかも無料で、スワップ手数料も有料プランもありません。

MPCとポリシーエンジンはどう連携しますか?

2つの鍵が必要な金庫を思い浮かべてください。片方の鍵はあなたが、もう片方はサーバーが持ちます。どちらも単独では金庫を開けられません。さらにサーバーは番人の役目も果たし、鍵を回す前にあなたのルールを確認します。この金額は支出上限の範囲内か。このアドレスは承認済みリストにあるか。アカウントは凍結されていないか。ルールに1つでも違反していれば、サーバーは共同署名を拒否し、そのトランザクションは実行されません。

サーバーがルールを適用するなら、不当にブロックされることもありますか?

サーバーが適用するのは、あなた自身が設定したルールだけです。それでもサーバーと意見が合わない場合の逃げ道もあります。両方のキーシェアをエクスポートし、リカバリーモードで完全に自分だけで署名できます。サーバーがあなたの資金を人質に取ることはできません。

使い方

どのブロックチェーンに対応していますか?

EVMチェーン(Ethereum、Base、Avalanche、Polygon、Arbitrum、BSCなど)、Bitcoin、Solana、XRP、TRON、TON、Algorand、Cardano、Stellar、Litecoin、Bitcoin Cashに対応しています。各チェーンのテストネットとトークンも使えます。

トランザクションはどう署名しますか?

アプリから開始するか、WalletConnectで接続します。両方のキーシェアが複数回のMPCラウンド(約6秒)に参加し、有効な署名を作ります。

ポリシーエンジンとは何ですか?

自分で設けるセキュリティ層です。共同署名の前にサーバーが適用するルールを設定できます。万が一ブラウザに誰かが入り込んでも、ポリシーがその人にできることを制限します。

どんなポリシーを設定できますか?

支出上限: 1回のトランザクションあたりのUSD額に上限を設けます。アドレスのホワイトリスト: 事前に承認したアドレスへの送金だけを許可します。どちらも、サーバーが共同署名に同意する前にサーバー側で適用されます。

24時間のクーリング期間があるのはなぜですか?

攻撃者がポリシーを書き換え、すぐに悪用するのを防ぐためです。ポリシーを作成または変更すると、有効になるまで24時間かかります。身に覚えのない変更だった場合は、その間にアカウントを凍結できます。

アカウントを凍結できますか?

はい。メールのリンクから凍結できます。凍結すると、署名はすべて24時間ブロックされます。不正アクセスが疑われるときに、アカウントを守る時間を確保できます。

エキスパートモードとは何ですか?

上級ユーザー向けの詳細設定です。UTXO選択、Replace-By-Fee(RBF)、カスタムノンス、署名のみのモード(ブロードキャストせずに署名)、別途のブロードキャスト、生メッセージへの署名、チェーンごとのカスタムRPCエンドポイント、キーシェアの完全バックアップなどがあります。デフォルトでは非表示です。細かく制御したいときに、設定でオンにしてください。

メールアドレスなしでkexifyを使えますか?

はい。匿名ログインなら、メールアドレスや個人情報なしでウォレットを作成できます。キーシェアはブラウザ内にローカル保存され、パスフレーズで保護されます。このモードは、ブロックチェーンの鍵管理を理解している技術者向けです。パスフレーズとキーシェアをなくした場合、アカウントを復旧する方法はありません。

制限事項

アカウント数が3つまでなのはなぜですか?

kexifyはすべて無料のインフラで動いています。アカウントごとに暗号化されたキーシェアをサーバーに保存するため、ユーザーあたり3アカウントまでに制限することで、誰にも課金せずにストレージと計算のコストを持続可能に保っています。

1回のトランザクション(UTXO)で署名が10個までなのはなぜですか?

MPC署名は、ブラウザとサーバーの間で複数回の計算ラウンドが必要です。UTXOチェーン(Bitcoin、Litecoinなど)では、入力ごとに別々の署名が必要になります。10個までに制限することで、署名にかかる時間を現実的な範囲に抑え、無料枠のサーバーリソースが逼迫するのを防いでいます。ほとんどのトランザクションでは、入力10個で十分です。

RPC接続が遅かったり不安定だったりするのはなぜですか?

kexifyはデフォルトで無料の公開RPCエンドポイントを使います。これらはレート制限がかかったり、混雑したり、ときどき停止したりします。信頼性と速度を上げたい場合は、設定でデフォルトのRPCを自分のエンドポイント(Alchemy、Infura、QuickNodeなど)に置き換えてください。多くはAPIキーで使える十分な無料枠があります。

メールや署名リクエストに制限はありますか?

はい。ログインリンクのメール、APIリクエスト、署名操作には、無料インフラの悪用を防ぐためのレート制限があります。制限に達したら、少し待ってからもう一度お試しください。通常の利用には十分な余裕があり、普段と違う使われ方をしたときだけ制限がかかります。

kexifyがCloudflare Turnstileを使うのはなぜですか?

Turnstileは、バックグラウンドで目に見えない形で動く、プライバシーに配慮したCAPTCHAの代替です。面倒なパズルやトラッキングなしで、無料インフラをボットや自動化された悪用から守ります。ほとんど気づくことはないはずです。

技術情報

どんな暗号を使っていますか?

EVM/BitcoinチェーンにはECDSA(secp256k1)、Solana/StellarにはEdDSA(Ed25519)を使います。ブラウザ上で直接動くCoinbaseのcb-mpc WASMライブラリが基盤です。

cb-mpcとは何ですか?

Coinbaseのしきい値暗号ライブラリです。ブラウザ内で実行するため、WebAssemblyにコンパイルしたフォーク版を使っています。